6月16日(月)
弦巻の多気設備工業さんとN夫妻と共に田園調布を訪問。庭園のリニューアルのための調査。
多気設備工業さんは我が家の設備も面倒見てくださっている業者さん。社長は歌舞伎役者のように雄々しく、凛々しい。担当のUさんは社長に比べるとソフトな印象。でも一つ一つの説明や仕事が誠実で、このところ以前に増して力強い。我が社の大切なパートナー。
Nさんは昨年末まで弊社に在籍していたスタッフのご主人。技能士、施工管理技士、樹木医、さらにRLAを持つ超優秀な若き造園家候補。
気が付けばひとまわり以上年下の方と一緒に仕事をするようになり、年齢だけは重鎮。
17日(火)
来週のS建設さんのショールームの植栽のための材検。このところ植木の好みが変わってきて、「畑の隅で売れ残って、放っておかれているような」植木を選ぶことが多い。浜田山のM邸以降かな。
樹形は整っていなくても、かえってそれが個性となって、組み合わせによっては軽快感と緑量を両立できることに気づいた。5月に見学した七代目小川治兵衛の作品にも少なからず影響を受けていて、今頃日本庭園の魅力に気付くなんて遅過ぎるか、と思いつつそこはそれ、イケガミ流に解釈してすぐに生かす。「植栽基盤」が潜在して、顕在するものは自由自在、というのが理想的。
近所の屋根屋さんに段葺きの特性と適正勾配についてヒアリング。やはり、という結果。
18日(水)
今日明日は妻の実家の庭の手入れ。私のようなボンクラでも、可愛がってもらえて感謝。岳父は世間的には後期高齢者だが、仕事は現役。発想が素晴らしくシャープで、カッコいい。仕事は浦和市のY造園さんに手伝ってもらう。担当のSさんは弊社の小口の同級生。ハンサムで人柄がよく、しかもよく働く三拍子揃った人。一緒に手伝ってくれるNさんは口数こそ少ないものの、真面目な職人らしい人。途中昼の時間を使って浦和市のちょっと懐かしいエリアを訪ねる。戻って片付け。夕方からS社のMさんと打ち合わせ。都内某マンションの改修のための図面入手。これは大仕事。Mさんは、話しっぷりも人柄もさっぱりしている。こういう年上の人から「池上さん、面白そうな仕事でしょ!やってみたいでしょ!」なんて言われると光栄。
19日(木)
早朝の成城U邸が延期になったので、少しゆっくり。9:30に京王線の駅で待ち合わせて設計事務所へ。経験豊かな設計者からは、夏の日差しに曝された黒光りする肌のような迫力が伝わってきて、言葉に揺らぐことはなさそう。終えて妻の実家へ。様子を見てから今度は与野駅で山口県の方と打ち合わせ。この方も所謂高齢者だけど、目が輝いていて、ずっとフル充電されているバッテリーのような方。今週は年長者に押され気味で、埼玉県内活動多し。夕方、社内規定(大げさ!)に従って経営判断。相手がどういう人間か、ということよりも自分が相手に対してどういう人間であるかの方が大切。(チャンドラーだっけ?)
これでもう少し才覚があれば社員に楽をさせてあげられるのだけど、同じ取引先から「池上さん人が好いから」と何度も言われるようでは、ダメ社長なのかな。(因に「人が好い」と言われて愉快なワケではありませんぞ。)
20日(金)
メインバンクの担当者来社。打ち合わせ。いい仕事をして、社員の生活を考えて、黒字を出すなんて至難の業だ。35年間小さな会社が継続しているだけでも、かなり凄いことだと思う。会長の社長就任年数を越えたら、私も半人前かな。午後歯医者。清潔で軽快、先生もスタッフも感じがいい。その後通信関係の会社と打ち合わせ。この方も押し付けがましくなくて、通信関係の営業らしくない。その後新宿のコンサルタント会社へ打ち合わせに。同じ植栽を見るにしても、造園系と土木系では、見方が違うことを知って勉強になる。アウトプットを想定して実験を計画する、という発想が当たり前のようで新鮮。
21日(土)
延期になった成城U邸。赤坂のN師匠に手伝っていただく。N師匠も高齢者。仕事が楽しくて仕方ない、という雰囲気がいつも伝わってくる人。どんなピンチでも優しい雰囲気が変わらないので、密かに、大っぴらにファンが多い。途中建築家とUさん(クライアント)にもお会いできた。喜んでいただいているいるようで何より。終えて妻の実家で最後の仕上げ。その後帰宅。
ああ、来週は懸案のT邸の草屋根の決断をしないと…。
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