2005年頃のこと。
金網を使ったプランターを導入し始めました。最初は新味もあって良かったのだけど、金網を使った植栽技術は5×緑(ゴバイミドリ)が有名。このプロジェクト自体は当初から着実に進歩、改良されていて素晴しいです。(イケガミはTeam 5×緑のメンバーでもあります。)
でも当社がオリジンではないので、我が社考案の植栽技術に転換出来ないか、というようなことを考えていました。
ふと、金網を活用して、植栽基盤を曲面にして、小さな土手のような植栽ユニットを並べたら面白いのではないか、と思いつき、そんなとき素晴しいタイミングで品川区西五反田の石井歯科さんから「何かまちなみが変わるような面白いことを、試験的にやってみてよ」と渡りに船の依頼があり、そうやって誕生したのがKomayose(コマヨセ)。
ネーミングは形状から思いついたもので「駒寄せ」。似たような形状のもので「犬矢来」というのがあるのだけど、語呂がいいので「Komayose」とすることにしました。
これが最初のKomayoseを製作した時のスケッチ。
早速採用していただき、施工した直後の状況が下の写真です。
まだ植栽が生い茂っていないので、断面形状がよく分かると思います。蒲鉾を縦に割ったような断面。表面にコウライシバを貼って、目地に色々な地被植物を植え込んでます。
その後、地道に改良を重ねながら、やや飽きっぽい社長に対して、真面目にコツコツ継続するスタッフが改良を重ね、好適な植物もある程度判明してきました。こんな場所にも採用され、「屋上はKomayoseがあって、ぐっと引き立ちますね」という評価を頂戴するようになりました。もうこうなると最初の発案や形状の新味などどうでもよくなって、よく建築物に馴染むいい感じの植栽です。
(写真は茅ヶ崎のビルの屋上。建築設計はFEDLさん。)
今日久しぶりに最初の最初のKomayoseの石井歯科さんの側を通ったので、様子を見てきました。
メンテナンスを継続することで、こんな風に育ってます。
時間も経て、改良も進み、だいぶ実例も増えてきたので、そろそろ製品・工法として打ち出していこうとあれこれ考えております。
お問い合わせも、お待ちしております。
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