11月9日の情熱大陸で紹介された大工の宮内寿和さん(宮内建築)が手がけた「京町の家」の完成見学会に参加するために滋賀へ向かう。
建築は好きだけど素人だ。
専門的なことは分からない。
でもどうしてもこの人に会ってみたかった。
新横浜から新幹線乗ってみてびっくり。
乗車率200%的混雑。
そうか、今日は連休の初日だった。
京都まで50cm四方の空間で過ごす。
閉所恐怖症気味の私、京都まで耐えられるか心配でしたが、ipodの中から落語の大ネタや長いものを選んでやり過ごす。
志ん生の「三軒長屋上・下」などが長くて、何と言っても面白く、有り難い。
古典落語に支えられて京都で下車。
無事大津に到着。
現地でグリーンプラザの當内社長と合流し、「京町の家」へ。
全体に漂う心地よい緊張感と木の温かさ、柔らかさ。
外観に暫し見とれ、室内に入りまた見とれる。
ため息が漏れる。
10時30分過ぎから宮内さんの説明が始まった。
技術の伝承にとどまらず、森林資源の枯渇を憂いて、家作りを山から見直そうという考え。
漁師が木を植える、という話にも通じるスケール。
宮内さんの話はとても分かりやすい。
しかし仕事の仕口は精緻で、技と知恵の結集。
皆がこの人に家作りを頼みたいと思う訳だ。
仕事ににじみ出る、人柄。
そして会場で宮内さんと同じくらい輝いていた設計者の川端眞さん(川端建築計画)
説明を聞くと、宮内さんの「大工の知恵」を川端さんがバックアップしたことがよく分かる。
そして施主。
会場では姿を見られなかったが、この仕事を依頼したのは一体どんな人なのだろう?
川端さんとはほんの少ししか話ができなかったけど、大いに同感したのは「施主」と「クライアント」の違いについての話。
「施主」即ち施し主、本来は職人に佳き仕事を与える人の事を言うのだろう。
この家の施主は、未来を救う仕事を施した。
「京町の家」が「大工、設計者、施主」の三位一体で完成したことを実感した。
「佳き人たち」をここに結集させたものは一体なんだろう?
宮内さんの情熱がその要因の一つである事は間違いない。
私ももっともっと佳き人に巡り会えるよう、日々の努力を怠らないように生きよう。
"Lastsamurai"宮内さん、よいものを見せていただいてありがとうございました。
推進する力を得ました。
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