久しぶりに銀座一丁目の屋上緑化の管理作業に行きました。
8F会議室の前の植栽。
RFは過酷な環境なので、枯損ゼロというわけにはいかず、北西の面は植栽に傷みがありますが、その後別の植物が繁茂します。
南西側の植物はほとんど傷みがなく、順調。
北東の面は更に順調で、シラカシ新芽も固まり、シラカシやコナラのドングリが生っています。
あたりの緑をさっと切り取れば、数種類の緑で構成された、多様で、分厚い緑です。
反射温度計で測定すると、平板の上は65℃。
マルチングの砂利は43℃。
植栽の表面は35℃。北東の面では31℃まで下がります。
この緑はビルの屋上の気温を下げるために植栽されたわけではありません。
この過酷な環境で分厚い緑を構成できる植物が選択され、その結果13年を経過した今も、緑が豊かに保たれ、周辺の建材に比べて最大で1/2程度の「cool area」であるのです。
植栽管理は年2回。使用中のオフィスであるため、作業時間は限られており、年間合計で6時間程度。
潅水は雨水のみ。
自動潅水システムは設置されていません。
アクアソイル工法は自動潅水システムなしでも管理できます、と言うと「そんなことは絶対できません」とか言う人がいますが、できます。
人目を惹く変わった植栽も仕掛けもありませんが、この屋上緑化は、建築物緑化の成功事例の一つです。こういう植栽が増えると、都市は相当涼しくできるでしょう。
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