テレビは震災関連の報道で埋め尽くされて、余震を感じると同時にtwitterを眺める。なぜか「今度のは大きいぞ」とリアルでつぶやきながら机などを押さえる。事なきを得て、ほっとひと安心する。
つかの間の安心も長続きせず「いつまでこれが続くのだろう、そのうち首都圏にも大きな地震が起きるのではないか」と不安になる。
それから震源は被災地に近く、避難生活を送る人々や、Fukusihima fiftyに思いを馳せる。被災地の不安はきっとこんなもんじゃない。今できることを精一杯やろう。
そしてまた仕事に戻る。
そしてまた余震が起こる...。
この繰り返しで集中力を維持するのは難しい。被災していなくてもPTSDになる、という専門家の意見には大いに納得。
心が疲れすぎないようにするための妙薬は、人のことを思いやる事だ。他人に心を向けていれば、わがままな気持ちも起こらない。不安な気持ちにもならない。
それと、最近色々なところでやたらと人に声をかける。あと大変そうな人に優しくする。
もう一つ、今自分にできる支援は、いつも通りの生活を送ること、いつも通りの仕事をすることだ、と言い聞かす。
なのでいつも通り遊歩道を通って会社へ向かう。
いつも通りの春が来ている。
俯けばムラサキダイコンの花が眼に入る。
うなだれるように咲くクリスマスローズを見て、ふと思う。「これは見上げる場所に植えたらもっと映える植物だ。」
屋根に登ったら、いつも通りにシクラメンが咲いていた。あんなに過酷な夏だったのに、あんなにほっぽらかしだったのに。可憐に咲いている。
春はいつも通りにやってきた。なのでいつも通りに前に進む。
地震と屋上庭園はまったく関係ないように思えるけど、正しい屋上緑化は都市の環境を救う。日本を救う。大きく出てしまったが、そう信じる。
社会を取り巻く状況は厳しい。震災がそれに拍車をかけた。でも、ここで諦めたら都市の環境は、未来の屋上庭園はもっと酷い事になる。
いつも通りにやる。
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