9月にHDレコーダー付きのテレビを購入。
お陰で、今まで見逃していたテレビ番組を好きな時間にまとめて見ることができる。
で、真っ先に「連ドラ予約」したのが「情熱大陸」。
毎週様々な分野の達人の奮闘ぶりをあるがままに伝えてくれる大好きな番組だけど、早めに身体を休めて明日に備えたい時は見逃してしまう。
自分自身の情熱大陸に夢中(格好良すぎるか?)、そんな恵まれた時間を過ごしているときは尚更のこと。
何回をまとめて視聴して、フリークライマーの小林由佳さんの回が印象に残った。
七歳でフリークライミングを始め、十三歳で日本の頂点に。
そして二十歳そこそこで、世界を相手にする天才クライマー。
さぞやアグレッシブな人格なのだろうと思いきや、さにあらず。
授業を終えるとそのままトレーニングに向かうストイックな生活。
姉妹とシェアする自室でのインタビューは、拍子抜けするくらいあっさりして、その様子は「控えめ」の一言。
「人に言って対立するよりは、自分がそれに合わせるという方が多い」
きっぱりと、しかしこれも控えめな言葉に続けて、「クライミングで自分の意見を押し付けると、壁にボンッ!と突き放されて落ちる。壁に自分を合わせなければならない」と、その理由を語っていた。(正確なコメントは番組HPに載っていましたので、興味のある方はそちらをご覧下さい。)
つまりは、課題に対して「相手合わせ」ということ。
仕事や普段の生活などの場面で、越えたい壁や課題、克服したい弱点が目の前に現れることがある。
そんな時に必要なものは?と聞かれたら、大方の意見は「自分の意志」、「強い心」、「信念」、いや「哲学」ということになるのかな...。
とりあえず自分が中心。
チームで動いている時なら、強引に自分の意見を押し通す場面もあるに違いない。
でも、小林さんの言葉を自分の日常に当てはめてみると、「離れて状況を見たり、対立した意見や、場合によっては周囲の誰かの目線に合わせて状況を見回してみることで、突破口を見つける、そんなやり方がある」ということだろうか。
手に握りしめた思い込みと意固地を潔く手放す、つまり壁に合わせる事で、もっと大切な何かを掴む事が出来る、課題をクリアする、そんな進み方。
しかしこの「相手合わせ」は、自分に自信があってこその極意。
私も「相手合わせ」で、良い仕事をさせて頂けるようにもっと勉強しよう。
ところで、件の「連ドラ予約」、大活躍には間違いないのですが、見たかった桂小米朝さん(今は米團治さんですね)の回はなぜか録画できず、見逃しました...。
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