「中山邸ノシバ枯れる」の現場に行ってきました。
朝6時前に出発。ここには書けないスピードで東北道を駆け抜け、中山邸に到着。
確かに酷い状態だ。
施工ミスか、病気か、それとも...。
現地で話を聞くと、我々が帰った日から真夏のように日が続いたらしい。
気象庁のHPによれば、施工が終わった6月13日から10日間の間に、真夏日が5日もあった。
このまま梅雨入り、との軽い気持ちから、中山さんに水やりの説明をしっかりしなかった当方の完全なミス。
アクアソイル工法は通気性、保水性が高く、根付いたら相当乾燥に強い。一定の条件を満たせば無潅水で管理している場所もある。
とは言っても、根付くまでの間にアクアソイルが乾燥してしまっては元も子もない。
ましては軽量化のために土厚を薄くしている草屋根なら尚更の事。
そのあたりの説明をしっかりせずに現地を引き上げてしまったことは、悔やんでも悔やみきれない。
中山さんには心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ない。
早速ノシバの貼り替えを行うことにした。
今日の出張は急に決まったことなので、誰も連れてきていない。従って単独作業。
階段を使ってノシバを13箱荷揚げする。中山建築の大工さんや中山さんに手伝ってもらえたので、本当に助かった。
アクアソイル工法の特徴である白い毛細根がびっしり生えていて、剥がすのも一苦労。
このまま水をやっていれば、いずれ青くなるのだが、用意した新しいノシバと交換。
剥がしたノシバは中山建築の社長(中山さんの父上)が山砂に貼って、生かしてくださる事になった。
屋根の上で慎重に作業。
もう少し時間がかかるかと心配していたが、夢中になっていたらあっという間にお昼、そして3時頃終了。
作業終了後、中山さんの事務所でお茶を頂く。
社長も交えて暫し歓談。
「昔は屋根に草が生えてると、屋根を葺き替えることができないと思われていたけど、今は違うんだな。色々な人が注目している。情緒的にいいんだろうな。」と話しながら、地域の「結(ゆい)」と呼ばれる地域の共同作業の話など聞かせていただく。
そういえば、最近好んで聞かせていただいているPodcasting「ムラサワレター」の中で、「経済効率を追求する限りとサスティナビリティは成立しない」といった主旨の話があった。
ソーラーパネルは経済効率といった点で分かりやすい。勿論CO2削減という点でも絶対的に分かりやすい。
再び太陽光発電の設置に対して助成金が出るらしいけど、草屋根はどうなっていくのかな?
屋上庭園も含めた気分の良さ、数値化はできないけど、もっと多くの人にしって欲しい。
話は横道にそれましたが、中山邸の補修作業無事終了しました。
心配してくださった皆さん、すみませんでした。
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