4月からの情熱大陸が面白いと思う。
数年前までは欠かさず見ていたのだけど、このところは少しばかり格好良すぎて敬遠していた。
「あんまり格好良すぎちゃね」というひがみ根性も多分にあると思う。
(あくまで、「私にとって」ということです。)
ところが4月からは演出が変わられたとか、再び面白い。
元々その道で活躍している人たちだから、「あるがまま」を切り取っても十分魅力的だし、ドラマティックだ。
きっと制作者は沢山のプロフェッショナルや達人、凄腕と触れ合って、取材して、そういった人たちに共通したある種のパターンを見つけ出す能力に長けているのだ。
だから30分の番組の中に「過去」「未来」「現実」「エピソード」「アクシデント」といったあれこれが綺麗に織り込まれて紹介される。
でも、不思議な物で、100%(らしきもの)を綺麗にまとめて見せられると、見せられ続けると、面白くなくなる。
せいぜい半分くらい、残りの半分を想像しながら見終える方が、もっと深く感じ取れるような気がしてしまう。
再び面白く感じている「情熱大陸」、今週の放送では、アフリカで孤軍奮闘している滝田明日香さんという獣医を取り上げていた。
誇り高いマサイ族の居住区で獣医として働き、マサイからニックネームを付けられるくらい地域に定着している。
ニックネームとはいっても単なるあだ名でななくて「DANCES WITH WOLVES」みたいなものなのかもしれない。
仲間と認められたとき初めて呼ばれる名前だ。
滝田さんの日常は番組HPに詳しいが、一番共感し、心打たれたのが表題の「惚れてるからわからない」という言葉。
番組の中で動き回る滝田さんは、人間として、そして女性としてとても魅力的だった。
でも、その人が魅力的であればあるほどついて回る疑問。
それが妙齢の女性であれば尚更興味深い。
「なぜアフリカなのか?」「なぜマサイマラ?」そして「なぜ独りなの?」
最初の二つの疑問の答えが、「惚れているからわからない」
滝田さんはマサイマラに夢中なのだ。
夢中なとき、集中しているとき、心の中に「なぜ?」「どうして?」は生まれない。
何が面白いのか、何が自分を突き動かすのか自分でも分からない精神状態、それが滝田さんのいう「惚れている」という事じゃないのか。そんな風に思う。
番組の後半にスタッフが滝田さんの結婚観についてストレートな質問をぶつけていた。
ちょっと失礼じゃない?と思うくらい不躾な質問。でも皆が聞きたい事。
答える滝田さんの表情が等身大で、思わず微笑んでしまった。
マサイマラに「惚れてしまってわかんない」滝田さんも、もしかしたらアフリカの月を眺めながら色々なことを考えることがあるのかもしれない。
でも「惚れてしまってわかんない」まま前に進めるということは、素敵な事だ。
夢中なとき、集中しているとき、心の中に「なぜ?」「どうして?」は生まれないから。
多くのことを限られた枠の中でまとめようとせず、見えない部分は各々の視聴者の想像に任せるような演出。
心地よく、後味が忘れられなくなるような30分だった。
いつもお世話になります。情熱大陸面白くなりましたか。私も最近あまり見ていませんでした。(自分の興味のある方のときだけしか)
アンスリウムがアクアソイルだと一年中咲くそうです。・・・・というのも植え込んで店で長く置かないのでわからないのですが、お客様の何人もの方がそういっておられます。
「どうして?」・・といわれてもわからないのですが?
どう説明すればよいのでしょう?
連休もお仕事ですか?
こちらも母の日前の寄せ植えつくりに励んでいます。
投稿情報: sonogi | 2008年5 月 5日 (月) 21:08
演出が控えめになった分、想像する楽しみが増えたのだと思います。(私も毎週欠かさず見る訳ではないのですが)
アンスリウムが1年中咲いている件、調べてみます。
(さっき親父が後ろを通りかかったので)
連休中はほぼ仕事です。
茨城のナーセリーを訪ねたり、明日からまた福岡に出張なので、その準備など。
少々くたびれることもありますが、身体が動くのでありがたいですね。
投稿情報: soramori | 2008年5 月 6日 (火) 06:12