震災後一番気になっていたこと、それは福島県伊達市に住む建築家の中山武徳さんとその家族、そして草屋根のことだった。
3年前に伊達市まで呼んで頂いて、施工をさせていただいた。久しぶりの片流れ屋根で、現地で工務店を経営する武徳さんの父君と、板金屋さんに知恵を借りて新しく、確実な仕様で施工した。
これが壊れる時は金属が剥がれるとき、それくらい注意深く施工して、無事に治まった。その後比較的大きな地震があたけど、無傷。問題なし。
でも今回の地震は大きすぎる。強すぎる。草屋根のことも勿論だけど、それよりも中山さん一家のことが心配だった。草屋根にもしものことがあったら、修理しにいかなきゃ、そうも考えた。
電話はなかなかつながらない。携帯もダメ。思いあまってFacebookで彼らしき人を捜し、メッセージを送ってみた。
二日後、返事があった。事務所は酷い事にことになったけど、家族も、家も無事。周辺の家の瓦屋根にはかなり被害あり。父君と職人さんは補修にかけずり回っているとのこと。ほっとひと安心。そして「草屋根は大丈夫でした」と写真付でメールが届いた。
迷惑をかけずに済んだ。
(写真は中山武徳さん提供)
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