田園調布の「兵隊家」にて父と食事。このところサシでの食事の機会が多いです。かつては「天敵」とも呼ばれたのに。(冗談ですよ)因に前回は三茶の「東京餃子楼」でした。
その「兵隊家」での出来事。少し向こうの席で食事をされていた家族連れがいた。構成は若いご夫婦と、おそらく両家のおじいちゃま、おばあちゃま、そしてお孫ちゃん。
午後2時、少し遅めの昼食時間帯ということもあり、元気なお孫ちゃんが楽しませている様子が伝わって来る。迷惑な程大きい声でもなく、不愉快さもなく、むしろこちらまで幸せになるような様子。恐らく最初のお子さん、そして初孫?一番幸せな時代だよなあ、などと懐かしく思いながら聞くともせず、見るともなしにしていると、お孫ちゃんが「さんぽ」(トトロの主題歌)を歌い始めた。これが上手なんだな。本当に上手。
食事を終えて店の外に出ると、たまたまその家族と一緒になった。先刻のおじいちゃま、おばあちゃまらしき方が目の前にいらしたので、思わず「お孫さん、お歌が上手ですね」と声をかけてしまった。「ご迷惑をおかけして」と言われたけど、目元は笑っていた。いやいや、迷惑なんかじゃなかったですよ。
同じ日、近所の現場に視察に行く途中。曲がり角で少女が縄跳びの練習中。「いーちっ、にーっ、さーんっ」と数を数えながら縄跳びをしていた。その様子を少し離れた場所から老婦人が見守りながら「上手ねえ、本当に上手」と声をかけている。様子から見るとご家族ではないなあと、勝手に推察していたら案の定赤の他人であった様子。偶然通りかかった老婦人が縄跳びの練習をする少女の様子を見つけて、眺めつつ褒めていてあげたのだろう。
こちらもつられて笑顔になる。
子供を褒めるって大切だよな、と思いつつ大人はどうなんだろう?と考える。大人は褒められてばかりで伸びるのだろうか?私はダメだなあ、褒められるとかえって不安になってしまう...。何も言われないか、けなされる位の方が落ち着くのは、歪んでるからかなあ。
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