今回は社内のあれこれを振り払って、徹底的に施工に集中することを決めて現場に入った。数年前の自分を思い出す。
以前は全部こうやって施工していたのに、いつの間にかそうでなくなった。
社長であるかぎり仕方のないことなのかな、と半分諦めの気持ちでいた。
でも、それじゃ並の並だ。
屋根の上で思うように動けない。足がすくんでしまう。情けない。
「もっと現場入った方がいいんじゃないすか?」とからかいの声が飛ぶ。
その通りだ。だからこうして自ら手を下すんだ。
現場の先行きを案じてしまうような雨に始まり、雨上がりの虹、5日目の雨はきつかった。屋根から落ちそうになった。
手先が見えなくなる暗い真っ暗になるまで現場にいた。
最終日は喜びと疲れがないまぜになって、UPしているのかDOWNしているのかわからなくなっていた。
頭がくらくらしたのは、屋根の上にいたせいじゃない。嵩んでいくコストを頭の中で弾くだけで、気が重くなる。
でも楽しかった。
この喜びを求めて、前に進む。
「空から森が見える日まで」
みんなありがとう。
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